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東北大学サイエンス・エンジェルと感じる昆虫機能の不思議 中島瑠美さん、星朋子さん

2009年8月8日(土)JSPS「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI」事業の一環として、「東北大学サイエンス・エンジェルと感じる昆虫機能の不思議[詳細(pdf)]」が行われました。

 

SAボランティアの中島 瑠美さん(薬学研究科・写真左)とSAOGの星 朋子さん(薬学研究科修了、現在は製薬会社の研究員・写真右)が参加しました。

内容

  先生の自己紹介

倉田祥一朗先生
  • 倉田 祥一朗(くらた しょういちろう) 大学院薬学研究科・教授
小さい頃から昆虫が大好きで、「虫博士」と言われていたようです。
結局、昆虫の研究で博士号を取得したので、今では本当の「虫博士」です。
昆虫の優れた機能を、医療・薬学の分野で利用するための研究をしています。

  実験内容

地球上の動物種の8割以上は昆虫であるといわれています。個体数では99%を昆虫が占めるという試算もあります。昆虫の繁栄を支える、形作りと感染症を防ぐ優れた機能について、東北大学の女子大学院生であるサイエンス・エンジェルと共に、その不思議を探ります。
最初に、講義「昆虫機能の不思議と、それを支える遺伝子の働き」を行い、全体像を把握してもらい、次に、昆虫機能を支える遺伝子の働きを理解するために、実験を行いました。

  • 遺伝子を目で見てみよう
  • 遺伝子の働きを誘導してみよう
  • 蛍光蛋白質の遺伝子を人為的に組み込んだショウジョウバエで、操作した遺伝子の働きを目で見てみよう
  • ハエの中胸の位置情報を担う遺伝子の発現が異常になったハエを見てみよう
  • ハエの複眼の形成に働く遺伝子の作用を人為的に操作したハエを見てみよう
  • ハエの免疫応答を見てみよう
会場の様子

 

当日参加してくれたのは、生物好きの未来の博士さんたち12名でした。遠くは、青森県から参加してくれた高校生もいました。ありがとう。参加の動機を聞いたところ、Aさんは、生物の先生からこの実験のことを紹介され、詳しい情報を見たら仮面ライダーハエの写真が載っていて、楽しそうだと思ったそうです。(確かに、“仮面ライダーハエ”かわいかったです。)

サイエンス・エンジェルの中島さんと平成18・19年度のサイエンス・エンジェルだった星さんは、高校生の中に入って、実験器具の使い方に不慣れな高校生に手を貸してあげたり、高校生の疑問にわかりやすく答えてあげて、実験もスムーズに進みました。顕微鏡をのぞく未来の科学者達は、白衣がよく似合っていました。

最後に・・・

修了式が行われ、倉田先生から未来の博士達に『未来博士号』が手渡されました。(集合写真は[画像クリックで拡大])

修了式 未来博士号授与 集合写真

参加者の声

  • 学校ではできないことができ、とても面白かったです。また、このような企画があれば、ぜひ参加したいと思います。
  • 今回参加して昆虫への興味と薬学部への興味がわきました。
  • いろいろな体験ができ、たくさん話がきけていい時間がすごせました!またこのような企画があったら参加したいです。お姉さんがすごくやさしくて、感激しました!!ありがとうございました!
  • いろいろな実験ができて、とてもおもしろかったです。普段見ることのできない珍しいハエも見ることができて、楽しかったです。
  • ショウジョウバエのDNAが人間に似ているのは、おどろきだった。

倉田先生のコメント

倉田祥一朗先生

「東北大学サイエンス・エンジェルと感じる昆虫機能の不思議」に参加頂きましてありがとうございました。

実験の最中には時折歓声も上がりました。サイエンス・エンジェルたちと一緒に研究のおもしろさを感じて頂けたのではないでしょうか。

身の回りは不思議なことだらけで、科学の魅力は尽きることがありません。いつかまた一緒にその不思議を感じましょう。




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