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第7回男女共同参画学協会連絡会シンポジウム ポスター

2009年10月7日(土)東京工業大学において男女共同参画学協会連絡会主催、東京工業大学共催、東京工業大学 男女共同参画推進センター、文部科学省(申請中)、日本学術会議(申請中)、科学技術振興機構が後援となり、第7回男女共同参画学協会連絡会シンポジウム「持続可能社会と男女共同参画」 [詳細(pdf)]」が開催されました。

 

ポスターセッションには30団体(加盟学協会、文部科学省科学技術振興調整費採択機関含む)が参加して、サイエンス・エンジェル活動のような次世代を支援する活動(小中高校生対象のイベントの実施など)が各機関に広がっている様子が見られました。

 

SAの佐藤 愛さん(情報科学研究科)がポスターセッションで「杜の都ジャンプアップ事業」を発表しました。[ポスター画像クリックで拡大]

 

佐藤 愛 (情報科学研究科)

佐藤愛さん

本シンポジウムでは、様々な理系の学会での男女共同参画への取り組みの現状と課題を知ることができ、女性研究者の卵として貴重なお話を伺う良い機会となりました。

 

午前の分科会では、研究者の将来について抱えている問題に関する話題があり(ポスドク問題や任期つき講師問題など)、自分自身の将来像を改めて直視し、今身に迫る問題として考えさせられました。また、公演者の方々は、実体験をもとに、ライフイベントと研究環境との葛藤についてお話になり、求められている研究者支援が具体的に浮き彫りになったように感じました。

 

午後に行われたポスターセッションでは各大学、研究機関での女性研究者支援の取り組みについて拝見することができ、大変参考になりました。特に、育児支援は多くの機関で見られましたが、介護支援を行っている機関があることに驚きました。発表者の方から「育児は予測できても、介護はいつ降りかかってくるか分からない問題であり、両方を同時に行わなくてはならない場合もある」と聞きました。また、介護支援を実際に受けた方々は、「親への介護はもちろんのこと、自分自身への介護についても考える良い機会になった」という感想を述べる方が多いそうです。自分の身体が弱ってきた時に研究をどのように続けていくのか、そして自分の子供への負担をどうしたら減らすことができるのかという問題について向き合う機会を得ることは非常に有益であると思いました。少子高齢化という問題は、日本では避けられない問題であるため、研究者のサポートには、この「育児」と「介護」の2点についてのサポートが重要な割合を占めると感じました。

会場の様子

 

全体を通して、また、総括で話された全体会議のアンケートより、女性研究者支援は年々進歩してはいるものの、未解決の課題も多く、女性又は男性研究者からの満足した評価を得ていないことが分かりました。しかし、本シンポジウムに参加している皆さんの眼差しは熱く、研究者一人ひとりが問題意識を持ち、周囲に働きかけ、支えあうことで改善されていくのだろうという希望が湧きました。






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