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青葉区中央市民センター 子ども広場〜サイエンス☆フェスティバル'09 虫眼鏡

2009年10月10日(土)「青葉区中央市民センター 子ども広場〜サイエンス☆フェスティバル'09[詳細]」で、SA2名が体験型のイベントを行いました。この「子ども広場」にお呼びいただくのは3年目になりました。[昨年の様子はこちら]

 

今年は10団体が参加して、25のブースが実験を行いました。色々なコーナーを回って、遊びながら科学に親しもうというコンセプトのもと、SA2名はそれぞれ、「すごいぞ!微生物」コーナーと、「錯覚体験(あれれ変な感じがするぞ!)」コーナーを企画担当しました。参加者は親子合わせて200名ほどとなり、昨年の100名より2倍近い来場者となりました。

内容

  すごいぞ!微生物!!  大場 歩(農学研究科)

微生物

今回は中学生から社会人までの様々な団体で行う、サイエンス・フェスティバルに参加させていただきました。どちらの団体さんも楽しそうな企画を用意していたので、こちらも頑張っていい企画にしたいなと思いながら準備を進めていきました。

今回のイベントには、研究室に眠っている、私たち人間の暮らしの役に立っている様々なカビたちをプレートに植えて連れていきました。カビというとどうしても「嫌だな、気持ち悪い」などマイナスなイメージを持ってしまいがちですが、気がつかないところで私たちの暮らしの役に立っているカビも多いのです。子供たちも最初は「わー、やだー」と言いながらプレートのカビをルーペで観察していましたが、そのことを説明すると、「へー、知らなかった!」と驚き、心なしかカビたちを見る目が変わっているような気がしました(気のせい??)。

今回はカビの展示の他にも、微生物を使った簡単な実験をさせていただきました。そちらの方は紙芝居で原理を説明しながら行なったのですが、こちらも参加された方々には大変好評だったようです。甘酒ができる仕組みの説明では、子供たちも保護者の方も興味深そうに聴いてくださっていました。できた甘酒の試食は、「美味しい、もっと食べたい!」という子から、口に入れて吐き出す子までいろいろでしたが(私も小さい頃は好きではありませんでした…)、「甘くない」おかゆが「甘い」甘酒に変化する不思議、面白さというのは伝わったのではないかと思います。

このイベントを通じて、悪ものにされがちなカビたちの意外な一面をご来場してくださった方々に知っていただけたようで、カビを対象に実験をしている私としては大変嬉しく思いました。微生物というのはその名の通り「目には見えないもの」だけに、なかなかそれらについて知ったり学んだりする機会も少ないですが、本当はすごく魅力的な生き物なのです。これを機会に、微生物に興味を持っていただけるといいなと思っています。また、どうやって説明したら子供たちに興味を持っていただけるかと考えながら資料を作成するのも、とても貴重でいい体験になりました。このような機会があればぜひ参加したいと思います。

※大場さんはイベント前に企画に関しての取材を受けラジオに出演されました。

  錯覚体験!あれれ変な感じがするぞ!  佐藤 愛(情報科学研究科)

錯覚

私のブース「錯覚体験!あれれ変な感じがするぞ!」では、フェスティバルに来ていただいた皆さんに視覚の錯覚(錯視)体験をしてもらいました。

逆遠近錯視(※)という錯視が体験できる動画を見てもらい、その後にその錯視を体験することができるドラゴンの紙人形を工作してもらいました。

実際に手を使い、錯視人形の仕組みを学びながら工作し、不思議な現象を自分の目で実際に見ることで、「聞いて、見て、触れる」楽しい錯覚の世界を体験してもらうことが目的でした。

五橋中学校科学部の生徒の皆さんの協力の下、小さなお子さんから、お母さん、お父さん、おじいさん、おばあさんに至るまで多くの方々に錯覚体験を楽しんでいただき、大変充実した1日になりました。工作した人形は家に持ち帰っていただいたので、自宅でも家族の皆さんで楽しんでいただけているのではないかと思います。

今回のサイエンスフェスティバルでの「不思議だな。楽しいな。」という多くの経験が、子供たちの科学に対する興味を大きくするきっかけになればいいなと思います。

(※)逆遠近錯視:遠近法で表現される凹と凸を逆にすると、脳がだまされて,本来凹の部分を凸に,凸の部分を凹のように認識して見えてしまうこと。

参加者の声

錯覚
  • カビにいろんな種類があることを知って面白かった。
  • おかゆの味が変わっててびっくりした。
  • ドラゴンが立体に見えて目で追いかけてくるのが面白かった。
  • いろんな実験を楽しむことができて一日中遊べて楽しかった。

青葉区市民センター センター長と最初の入場者によってテープカットが行われました。また打合せの段階より市民センターの一迫万里様には大変お世話になりました。この場をお借りして感謝致します。また関係者の皆様にも厚くお礼申し上げます。またの機会に皆さんと科学イベントができることを楽しみにしています。




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