出張セミナー
サイエンス・エンジェル 出張セミナー

vol.1  2009年11月7日(土) 岩手県立宮古高等学校  

  大場 歩  [農学研究科 生物産業創成科学専攻 生物産業情報科学講座 遺伝子情報システム学分野]
  講演タイトル:微生物ってすごい!―麹菌って知ってる?―

大場さん

今回は90分の出前講義ということで、大学院生という立場から30分は進路選択や大学生活について、残りの60分は研究室で行われている研究について講義をしました。

 

研究に関しては、麹菌という、私たちの生活に大昔から利用されてきたカビが、現在ではどのような研究が応用されてきているかについてまとめてみました。普段あまり触れることのない微生物の意外な力、面白さが少しでも伝えられたら…という気持ちで、講演をしました。

 

早朝からということや、普段 45分授業ということで、聴いていらっしゃる学生さんも大変だったかと思いますが、ほとんどの皆さんが最初から最後まで真剣に話を聴いてくれていたようで嬉しかったです。

 

帰る際に、「楽しかったです」と言ってくださる学生さんがいて、準備等大変でしたが、やってよかったと思いました。

 

今回はこのような出張セミナーでお話する機会をいただき、本当にありがとうございました。

  森 綾香  [理学研究科 化学専攻 物理化学講座 有機物理化学研究室]
  講演タイトル:光化学と相転移〜光の魅力にいたるまで〜

森さん

宮古高校での出張セミナーでは、90分という比較的長い時間で自分の行っている研究に関する話と進路選択に関する話をさせて頂きました。

 

当日教室には45人程度の高校生が集まり、熱心に耳を傾けてくれました。

 

アンケートに面白かったところ、難しかったところ、自分と関係があると思ったところをそれぞれ一つと疑問・質問を書いてもらい、セミナーの後半で回収して私から感想を言ったり答えたりする時間を取ってみると、A4の白紙の用紙の裏表いっぱいに書いてくれる生徒も何人かおり、非常に嬉しく思いました。

 

内容も分光について興味深いと感じた、研究者という進路も考えたいと思った、理学部に進学したいと考えているので参考になった、などプラスの意見が多く時間をかけてスライドをつくった甲斐は十分にあったと感じました。

 

私自身、長時間の講演スライドを作ったのはこれが初めてで、いかにわかりやすく自分のテーマを説明するか、どのように時間配分するか、どんな話を入れたら飽きずに聞いてもらえるかなど勉強になりました。

 

雑学的な話も講演で話すとなると下調べが必要だったので、あやふやだった知識が定着したり新しいちょっとした知識が得られたりとためになりました。自分の研究やその周辺分野を客観的に見つめ、世間的な位置づけを知る良い機会でした。少しでも高校生の役に立てていればと思います。

 

私自身こうした体験は自分の研究活動に還元できるよう活かしていきたいです。

 

会場の様子

土曜活用出前講義の一環として8つの大学から様々な分野の先生方が担当する講義のうち、2つの講義を担当させていただきました。別々の教室で同時間帯に講義を行い、参加者は各教室で約45名(高校2年生)でした。

90分という比較的長い時間で自分の行っている研究に関する話と進路選択に関する話をさせて頂きました。

生徒の皆さんへのアンケートには「科学そのものの面白さから進学先を選択したい」といった記述がいくつか見られ、科学への興味のきっかけとなったようで嬉しく思います。




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