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キュリー家とジョリオ=キュリー家 放射能から核物理学まで
トップクラス 講演会 キュリー家とジョリオ=キュリー家 放射能から核物理学まで  
日時2009年9月29日(火) 16:00〜17:30
このイベントは終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。
場所東北大学 理学部大講義室
主催東北大学 理学研究科
共催GCOE「物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開」、女性研究者育成支援推進室
講師Professor Dr. Helene Langevin-Joliot(パリ大学原子核研究所)
  • 挨拶:花輪 公雄(理学研究科長・理学部長)
  • 講師紹介:坂井 光夫(東京大学名誉教授)
  • 講演通訳付き
要旨

ピエール&マリ キュリーの孫娘であり、フレデリック&イレーヌ ジョリオ=キュリーの娘である物理学者ランジュバン=ジョリオ博士が、彼らの研究の中でも、もっとも優れた発見を当時の科学の流れに照らして紹介することで、彼らの仕事と人柄について語る。

1898年のピエール&マリ キュリーによるラジウムの発見は、科学界だけではなく、一般社会をも驚かせた。それは、この発見に女性がかかわっていたことと、ラジウムから発する放射線が驚異的に強いものであったことによる。1940年までラジウムは放射能研究と原子核物理学の主役をはたしてきた。また、ガンの治療のためにも使われてきた。また、1934年フレデリック&イレーヌ ジョリオ=キュリーは人工放射能を発見した。彼らの発見は天体物理学、生物学、そして医療において新しい展望を開き、また、原子核物理学においては核分裂と連鎖反応の発見が核エネルギーの可能性を開いた。

ポスター表面(667KB)
当日の様子
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◆ 参加者の声 ◆

寺田 眞浩  (理学研究科 化学専攻 教授)

(女性研究者育成支援推進室 世界トップクラス研究リーダー養成プログラム班 班長)

 

寺田先生

9月29日に理学研究科にて、翌30日は「科学者の卵養成講座」にて2日間にわたり、ピエール&マリー・キュリーご夫妻のお孫さんにあたるエレン・ランジュバン=ジュリオ博士のご講演を拝聴させて頂きました。

29日の講演会では、僭越ながら司会を務めさせて頂いたこともあり、とても身近に接することができ大変貴重な経験をさせて頂きました。ご講演では、キュリーご夫妻の出会いからご両親との生活などを、核物理学へと大きく開花して行く過程と絡めながらお話いただき、大いなる科学史を堪能させて頂きました。

ご講演を通して強く感じたことは、博士の「新しいことを知る」に対する温かく、そして溢れんばかりの情熱でした。研究者の一員として、失ってはならない心と、強く再認識させて頂きました。最後に、「女性研究者を養成するには」との質問に対して、「環境づくり」と「後押し」ときっぱりと述べておられたのがとても印象的でした。

 

 

山内 紀子  (工学研究科 SA)

 

ランジュバン先生と共に

キュリー夫人ファン歴20年の私は、夫人のお孫さんにあたり、ご自身も物理学者であるエレン・ランジュバン=ジョリオ博士のご講演を大変楽しみにしておりました。

ご講演中、そしてその後に開かれた茶話会において、研究(そして人類)に対する博士の情熱的で温かな思いを感じることができました。私たちの質問や写真撮影にも、にこやかに応えてくださり大変感激いたしました。

ランジュバン博士のような素敵な女性がこれからますます増えることを期待し、そして私も、一歩ずつでも近づけるよう精進していきたいと思います。

関連URL科学者の卵養成講座
お問い合わせ東北大学 理学研究科 広報室  TEL:022-795-6708
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