子ども広場 チャレンジ サイエンス・マジック07
日時:2007年12月1日(土) 10:00〜11:30
主催及び会場:青葉区中央市民センター

3名のSAによる体験型の科学イベントを行いました。
事前に申込み下さった、親子を含む約30名の参加者を対象に、
身近にある科学と地球規模での科学の不思議・面白さ・重要性を伝えました。
(子どもは、4歳児〜小学校6年生までの19名参加)

「植物に触れて細胞の中のいろいろな物を見てみよう」  舘田 知佳 生命科学研究科

  顕微鏡を用いた植物細胞の観察や、針の無い注射器でタバコの葉に水を注入する実験を行いました。
  葉の裏に注射器を当てて水を注入すると、その部分だけ色が変わり濃い緑色になりました。幼い子どもにとっては少しコツの要る実験でしたが、SAや保護者、ボランティアに教えてもらいながら皆上手に出来ました。顕微鏡で覗いたタバコの葉の細胞は、星型でキラキラと光っていて、子どもたちから「すごい!きれい!」と歓声が上がっていました。

「色が変わる水の不思議」 尾崎 加奈子 生命科学研究科

  ワイン水溶液にレモン汁やにがりを加える酸・アルカリの実験と、うがい薬を使ったヨウ素反応の実験を行いました。
  「黄色い水に、片栗粉を溶いた水や大根汁を加えて色の変化を見てみよう!」その黄色い水の正体は、うがい薬を水で薄めたもので、ヨウ素液の代役です。“ヨウ素デンプン反応”の実験を、家庭にあるような身近なもので行いました。ビーカーから試験管へスポイトで液を移すなど、子どもたちに実験を体験してもらいましたが、皆真剣な面持ちで一生懸命取り組んでくれました。

「カタツムリは地球をすくう!?」 相澤 成代 環境科学研究科

  環境問題に関するプレゼンテーションと、省エネルギーに役立つ生物の研究を紹介しました。
  地球温暖化について説明をした後、エネルギーの消費や二酸化炭素の排出を抑えて生活する為の研究・工夫に、カタツムリの殻やテントウムシの羽根の構造がヒントになっていることを紹介しました。水をかけただけで汚れが簡単に落ちるタイルの実験や、効率良く広げたり畳んだり出来る“ミウラ折り”の折り紙体験など、子どもたちだけでなく保護者の方も熱心に取り組んで下さいました。


参加者は、3つのグループに分かれ、順番に3つのブースすべてを体験しました。
短時間のイベントでしたが、SAはそれぞれ同じ実験・説明を3回繰り返したことになり、子どもたちへの接し方や説明の仕方など、多くのことを学んだようです。
受付や誘導、実験のサポートなど、4名のボランティアの方にご協力頂きました。子どもへの接し方が大変上手で、勉強になりました。ありがとうございました。
実験の後に行われた質問タイムでは、「タバコの葉でしか、細胞って見れないの?」など、子どもたちから積極的な質問が上がり、身近な科学に興味をもってもらえたことが伺えました。



  ■参加者の方々から頂いたご感想

  • 初めて知ったことが沢山あった
  • 説明が分りやすくて良かった
  • 色のついた水に液を入れるだけで、いろんな色に変わったのが不思議だった
  • 食べ物も病気になるなんて知らなかった
  • 自宅でも出来そうな実験や、身近な内容のクイズもあって良かった(保護者)
  • 普段の生活の中で、実は沢山の科学に触れているのだなということが分って面白かった(保護者)

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