2月24日は気温は低めでしたが、春の光を感じる晴天に恵まれ、沢山の親子連れ(約400人)が会場に足を運んで下さいました。
5つの発表ブースとクイズコーナーを設け、サイエンス・エンジェルの説明を聞きながら顕微鏡を覗いたり標本に触ってみたり・・・子ども達はもちろん、大人の方々にも“科学っておもしろい!”を体験して頂きました。
<事崎 由佳> 情報科学研究科 認知心理情報学分野
「ものの見え方の不思議」
緑色の文字で「赤」黄色の文字で「青」など、文字の色と文字の意味が一致していない場合、文字の意味がじゃまをして、答えるのに少し時間がかかってしまう現象(ストループ効果)や、まっすぐなはずなのに曲がって見える「錯視図形」、動いていないはずなのに動いて見える「運動残効」など、ものの見え方の不思議を紹介。
子ども達は、身を乗り出してパソコン画面を覗き込んだり、パネルの図を見つめて驚きの声を上げたり、不思議な体験に夢中になっていました。
<原 梓> 薬学研究科 臨床薬学分野
「血圧測定大会」
「血圧とは、心臓がちぢんだりふくらんだりしたときに、血管にかかる力(圧力)のこと」と、小学生向けに言葉を選んで分かりやすく図で説明した後、実際に子ども達の血圧を測定しました。
ドキドキしたり、運動をしたり、寒いときなど、ちょっとしたことで血圧が変化するということを子ども達に知ってもらい、正常な血圧って?高血圧って?という健康管理の基本とも言える血圧のイロハも説明しました。
<田中 沙智> 農学研究科 機能形態学分野
「ウシの解剖学」
“ウシって胃が4つもあるの!?”目を輝かせて驚きの表情を浮かべる子ども達。
ウシの体のしくみについて、骨や内臓の模型を使って分かりやすく説明しました。
子ども達にもなじみの深い「牛乳」を出すホルスタインや、おいしそうな「黒毛和種牛」まで丁寧に解説し、“科学はこんなに身近なところにもある”ということに気づいてもらえるよう工夫を凝らしました。
<梅田 稔子> 医学系研究科 形態形成解析分野
「脳のできあがっていく様子をみよう」
マウスの脳や脳細胞を実際に顕微鏡で観察して、脳が作られていく過程を知ってもらおうという内容。ヒトの脳と他の動物の脳の違いやそれぞれの特徴、脳の中で情報を伝えるニューロン(神経細胞)についてもやさしく解説しました。
“本物の脳を見たのなんて初めて!”子ども達だけでなく大人の方々も興味深く説明を聞いて下さいました。
<畠山 純子> 歯学研究科 顎口腔形態創建学分野助手 / 女性研究者育成支援推進室
「歯の誕生物語」
“口の中の細胞のシートがつぼみのような形になり、そこへ周りの細胞が集まってきて、やがて歯の形に変わっていきます”
歯として生えてくる前の様子も丁寧に分かりやすく解説しました。
図を使って歯の構造を詳しく説明したり、動物の歯(標本)に触れてもらったり、顕微鏡を覗いたり、
子ども達に歯のしくみについて興味をもってもらえるような工夫がいっぱいのコーナーでした。
クイズコーナー
理学研究科付属 ニュートリノ科学研究センター 助手 / 女性研究者育成支援推進室 玉江 京子
「太陽の色は何色でしょう?」「東京で、最も“晴れ”の多い季節はいつでしょう?」など、パソコン画面に次々と現れる三択式の“科学のクイズ”に、子ども達だけでなく大人の方々も真剣に取り組んでいらっしゃいました。
時々、大人でも悩んでしまうような難しい問題もありましたが、見事全問正解された親子もいらっしゃいました。
どのブースも、沢山の親子連れでにぎわいました。
順番待ちの列が出来る場面も。(お待たせして申し訳ありませんでした)
全ブースを体験し、スタンプラリーで見事にゴールされた方が約300名いらっしゃいました。
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