「ママ、南極に行く!」
東北大学大学院 農学研究科 水圏生態学講座 准教授 大越和加 先生
大越先生は、本学農学研究科の博士課程を修了後、国内外の研究機関でご活躍されました。
本講演では、海には未知なる部分がたくさんあること、第42次日本南極地域観測隊として南極に行き、厳しくもあり、また感動にあふれた南極での研究生活について、多くの写真を使って紹介してくださいました。本気でやりたいことが困難であっても、周りに理解してもらい、工夫をしながら長期戦の構えで少しずつ行動を積み重ねていくことが大事であり、それを続けていくことでさらに道は開けると語ってくださいました。
「自分のアンテナを持ち、引っかかったものについてはチャンスを逃さない。最後は何とかなると信じ、粘ること、続けること、そして楽しむこと」と、学生たちにメッセージを送って下さいました。
「今の自分に至るまで」
(株)コカ・コーラ 東京研究開発センター 製品開発職 冠木敦子 先生
冠木先生は、本学農学研究科の修士課程を修了後、キリンビバレッジに就職されました。また、ご結婚を期に退職され、その後1年半後には、現在のコカ・コーラ東京研究開発センターに再就職されました。
修士時代の研究内容から、キリンビバレッジ、コカ・コーラ東京開発センターでの製品開発や飲料開発に関する研究テーマについて分かりやすく紹介して下さいました。また、ご主人の赴任先であったオランダでの日本とはまったく違う生活スタイルについても語っていただきました。
常にご自身の仕事を持って、社会のために何かできることはないかという思いで、ご結婚・出産後も、子育てをしながら仕事を続けられている姿に勇気付けられました。
「サイエンス・エンジェル★解体新書」
東北大学大学院 農学研究科 博士課程前期1年 SA 今井由佳
女性科学者のキャリアパスにおいて障害となる様々なハードルを乗り越えるため、女子高校生の身近なロールモデルとして発足したサイエンス・エンジェル制度について説明を行いました。
これまでの具体的な活動内容として、母校出張セミナーやオープンキャンパス、市民への科学コミュニケーションなどについて写真を用いて紹介しました。また、オープンキャンパスの時に女子高校生向けに作成したスライドを用いて模擬講演を行い、実際にサイエンス・エンジェルとしての活動を通して得た経験についてもお話ししました。サイエンス・エンジェルの活動内容やその目的を、より多くの学生たちに知っていただけたのではないでしょうか。