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SAの母校出張セミナー
vol.2 平成19年6月7日(木) 宮城県第一女子高等学校 (宮城県)
今井 由佳  農学研究科 応用生命科学専攻 機能形態学分野
講演タイトル: 美味しく安全な牛丼を食べるために
 美味しい牛肉づくりを目指したウシの筋肉の研究や、BSE発症の仕組みについて、最新の研究成果を紹介しました。--骨格筋形成を抑制する遺伝子が欠失したウシ“ダブルマッスル牛”は、筋肉が大きく発達する代わりに脂肪が少ない、健康ビーフです--全身筋肉モリモリで強そうな牛の画像に、生徒達は笑いをこらえきれない様子でした。研究内容の他、オープンキャンパスについても紹介し、是非活用してほしいとアドバイスしました。
事崎 由佳  情報科学研究科 人間社会情報科学専攻 認知心理情報学分野
講演タイトル: 間違わずに答えられますか? −脳内で処理する過程と心の関係−
 認知能力の不思議(頭の中で処理する過程)について、普段研究で扱われている2つの課題を例に挙げ、生徒達に体験してもらいながら最近の研究について紹介しました。高校時代は生物と科学が好きで理系→大学では心理学を学び文系→大学院では理系と文系混合の心理学を研究という、理系の枠にとらわれない進路選択をしてきた事崎さん。--いろんな進み方があります。どんな道であっても必ず開けます--とアドバイスしました。
石川 乃梨子  生命科学研究科 分子生命科学専攻 生体分子機能解析分野
講演タイトル: 細胞が七変化?! −分化の不思議と医療への応用について−
 白血病の化学療法とメタボリックシンドロームの脂肪油滴誘導の例を挙げ、細胞の構造や働きを研究するための様々な手法を紹介しました。来春の就職が決まっている石川さんは、進路についても触れ、所属していた研究科における進路選択状況や、就職活動の体験談も話しました。決して容易ではなかったという就職内定までの道のりを、生徒達はとても真剣な表情で聞いていました。
原 梓  薬学研究科 臨床薬学分野
講演タイトル: 病院で測る血圧って本当に正しいの? −白衣高血圧と仮面高血圧−
 家庭で測ると正常なのに病院で測ると血圧が高くなる「白衣高血圧」と、病院で測ると正常なのに家庭で測ると血圧が高くなる「仮面高血圧」について紹介しました。また、調剤実習の様子や薬学部・薬学研究科卒業後の学生の進路選択状況についても話しました。セミナーを終えての感想は--生徒達はみんなモチベーションが高く反応が良かったので、とても楽しくプレゼンできました--講演者側から見ても充実したセミナーとなったようです。
山内 紀子  工学研究科 化学工学専攻 プロセス要素工学講座 材料プロセス工学分野
講演タイトル: 液晶テレビをより美しくする技術 −ナノテクを生かした微粒子の合成−
 液晶ディスプレイの構造と、その技術を支える縁の下の力持ち“微粒子”について紹介しました。--より美しい液晶ディスプレイを実現させる為に、数μmの微粒子(スペーサー)の大きさをそろえることが重要です--電子顕微鏡画像を用いた最先端の“ナノテク”の話に、生徒達は皆興味深く聞き入っていました。また、大学入学から現在に至るまでの「楽しさ」「やりがい」「厳しさ」の割合・度合をグラフで紹介し、3つとも比例して大きくなっていくということを伝えました。

 一女高出身の今井さん、石川さん、山内さんに事崎さんと原さんが同行。理数科の2年生約80名にお集まり頂きました。大変熱心に聴いて頂きありがとうございました。



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