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SAの母校出張セミナー
vol.10 平成19年10月16日(火) 仙台市立五橋中学校 (宮城県)
事崎 由佳  情報科学研究科 人間社会情報科学専攻 認知心理情報学分野
講演タイトル: 頭の中での情報処理
 視覚でものを区別したり判断したりするときに、目から入った情報が脳の中でどのように流れ、処理されていくのかについて、普段実験で用いているテストを体験してもらいながら説明しました。次々と出題されるゲーム感覚のテストに、生徒たちは一生懸命取り組んでくれました。スクリーンに映し出される図に従って、左右どちらかの手を上げて応えるテストに、保護者の方から「手を動かしたり頭を使ったり楽しみながら受講できた」という感想を頂きました。
林 亜実  環境科学研究科
講演タイトル: モアイが語る地球の未来
 島中の森林を伐採したことが原因となり最終的には文明が滅んでしまったイースター島の歴史について紹介し、人類が直面している環境問題について生徒たちに考えてもらいました。“過去にタイムスリップしたならイースター島の人たちに何と言う?”“みんなが未来人だったら今の自分に何と言う?”という問いかけに、生徒たちだけでなく保護者の方々も真剣に考えて下さった様子でした。また、二酸化炭素を排出しないエネルギーの研究紹介として“光触媒”の実演も行いました。
水木 琴絵  工学研究科 機械システムデザイン工学専攻
講演タイトル: フシギな流体
 セミナー冒頭で“これは授業ではありません、ナイスなつっこみや鋭い質問を期待しています”と話し、SAが一方的に説明するのではなく、双方向にやりとりをする場であることを伝えました。初めに「水」を例にとり“流体”について説明した後、自動車のサスペンションや建物の免震装置等に応用されている“MR流体”について、実演・実験を織り交ぜながら説明しました。身近な「水と氷」の話から始めるなど、専門的なテーマを無理なく理解してもらうための工夫がなされていました。
諸白 家奈子  農学研究科 応用生命科学専攻 動物生殖科学分野
講演タイトル: 生命誕生の神秘 〜細胞・卵子・卵巣をみてみよう〜
 生徒自らが採取した口腔内粘膜や、マウスの卵巣を顕微鏡で観察し、実際に目で見て“細胞”を理解してもらいました。顕微鏡の映像はモニターを通して見られるようになっていて、生徒たちの目を丸くした表情から、興味をもってもらえたことがうかがえました。受精卵の時にはたった1個であった細胞が分裂を繰り返し、ヒトとして約100兆個にまで達するという話や、諸白さんの研究テーマであるマウスの卵巣の凍結保存についても紹介し、がん治療の場で活かすことが出来る研究であることを伝えました。
 今回のセミナーは、1年生約170名、教諭約10名、保護者約60名を対象に、実験・実演を取り入れて、各SAが2回セミナーを行いました。参加者それぞれが4つのセミナーから2つ選んで受講するスタイルをとり、「わかりやすかった」「実験が面白かった」「4つのセミナー全部受けたかった」など沢山の感想を頂きました。
*五橋中学校PTAの皆様、ご依頼頂きありがとうございました。
*顕微鏡は生命科学研究科よりお借りしました。ご協力頂きありがとうございました。


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