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SAの母校出張セミナー
vol.22 平成20年10月23日(木) 仙台市立五橋中学校(宮城県)
事崎 由佳  情報科学研究科
森戸 里衣子  医学系研究科
講演タイトル: 脳ってどんなつくりをしてるの?
 約100年前のカナダの医師ワイルダー・ペンフィールドはてんかん患者の手術部位の決定に際し、ヒトの大脳皮質を電気刺激し、大脳の運動野と感覚野が体のどの部位と対応しているのかをまとめました。前半に行ったプレゼンテーションでは、その話を混じえながら、脳の場所により役割が分かれていること、しかし脳の表面だけ見ると、6層に分かれた同じような構造をしていることをお話しました。その後に行った顕微鏡観察では、ラットの脳を100mm未満の薄さにし、細胞が見えるように染色したもの用意し、脳の表面が層構造になっているのを確認してもらいました。また最後に、現在の研究に至るまでのそれぞれの経歴を、中学校時代から遡ってお話しました。
今回、たくさんの生徒さん、親御さんにご参加いただけて本当にうれしかったです。私たちが受け持ったセミナーでは、顕微鏡を使ってみてもらうのもでしたが、熱心に覗き込んでいたり、スケッチしていたり、楽しみながらも私たちがを伝えたかったことを少しでも受け取ってもらえたのではないかと思います。どうもありがとうございました★(事崎)
五十嵐 真麻  医工学研究科 医工学専攻
講演タイトル: DNAって何だろう?秘密の設計図を解読してみよう
 DNAがどこにあって、どんな働きをしているかについて、まず初めにそのイメージを聞いてみました。それを踏まえて前半部分では、中学校で既に学習している内容と関連付けながら、イメージしやすいように説明しました。後半部分では、シャルガフの法則について取り上げ、実際に数値データから法則(アデニン=チミン,シトシン=グアニン)を発見してもらい、DNAの配列をパズルで組み合わせてもらいました。また、この配列が1文字変わっただけで、からだのある部分の設計図がまったく変わってしまうことを紹介し、DNAが『生命の設計図』であることをお話しました。最後に、中学校時代の生活と進路決定について自分の体験をお話しました。






 今回のセミナーは、200人近い1学年の皆さんと、多数のご父兄にご参加頂きました。2つのセミナー会場に分けても、1会場当たり100名を超え、大盛況となりました。翌日、中学校の先生から頂いたメールでは、生徒さんから楽しかったという声が挙っていたことと、ご父兄からは有意義な時間を過ごせて、特に、SAの中学時代の生活や進路決定時の迷いなどはとても参考になったとの声を頂きました。五橋中学校1学年の先生方、PTAの皆さま、日程調整から当日の準備に至るまで、いろいろとありがとうございました。この場を借りてお礼に代えさせていただきます。


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