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SAの母校出張セミナー
vol.23 平成20年10月30日(木) 京都教育大学付属高等学校(京都府)
丸山 紗知  農学研究科 応用生命科学専攻 陸圏生態学分野
講演タイトル: 牧草地に生息する小さな野生動物たち
 私の現在の研究内容は、『放牧草地における小型哺乳類の生態研究』という、農学と理学の境界領域の研究です。これまでの自分の成り立ちを説明し、どのような経緯でなぜ今の研究を行っているのかについて、研究の目的や内容を交えて紹介しました。
今回セミナーに参加してくれた高校生は農学分野でも食品・バイオ系に興味がある高校生が多かったので、セミナー内容に興味を持ってくれるか不安でしたが、「生物関係の仕事をしたいのが同じなので、どうして今の大学院にいるのかとか、農学と理学の違いなどが分かってよかった」「パワーポイントが分かりやすく、研究内容がよくわかった」などの感想をいただきました。
今田 道代  医学系研究科医科学専攻 加齢医学研究所 遺伝子導入研究分野
講演タイトル: ノックアウトマウスから分かる免疫のしくみ
 私の研究室では免疫細胞に発現しているレセプターの機能についてノックマウスを作製して解析しています。研究内容の紹介では、私の研究室で注目しているレセプターが、ノックアウトマウスの解析からどのような病気に関わっていることが考えられるか、病気の治療に役立てられる可能性があるかを話しました。また事前アンケートの結果でリクエストの多かった「どうしてその学部を選んだのか」、「高校生の時の進路選択の悩み」、「大学生活」についても話しました。セミナー終了後は数名の生徒が熱心に質問に来てくれ、非常に嬉しかったです。またアンケート結果からは「研究も面白そうだと思った」、「理系科目が苦手でも頑張れば大丈夫なんだと思った」、「具体的な大学生活が分かって良かった」などの感想が寄せられました。
 このセミナーは昨年と同様に2年生全員を対象とした進路学習会の一環として行われました。布柴先生による全体講演(参加者201名)の後、布柴先生、SA2名、他大学学生・大学院生による分科会形式のセミナーを行いました。布柴先生の講演では「大学に入ってからも自分次第でいくらでも進路を変えていけること」「やりたいことを全部やってみる」ということが特に印象的だったようです。また、進路の決まり具合それぞれの場合のアドバイスも好評だったようです。全体を通して私たちが伝えたかった「好き、やってみたいという気持ちを大切にしてほしいということ」、「研究の面白さ」を十分感じとってもらえたのではないかと思います。


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