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SAの母校出張セミナー
vol.24 平成20年11月11日(火) 山形県立山形東高等学校(山形県)
今田 道代  医学系研究科 医科学専攻 加齢医学研究所 遺伝子導入研究分野
講演タイトル: ノックアウトマウスから分かる免疫の仕組み
 私の研究室では免疫細胞に発現しているレセプターの機能についてノックマウスを作製して解析しています。
 私の研究室で注目しているレセプターが、ノックアウトマウスの解析から免疫系で重要な役割をしていることが分かったこと、そしてどのような病気に関わっていることが考えられ、どうしたら病気の治療に役立てられる可能性があるかについて研究紹介しました。
秋山 るみ  薬学研究科 医療薬科学専攻 分子細胞生化学分野
講演タイトル: 脂が薬になる?? 〜創薬の第一歩
 研究で着目しているアレルギー反応増強作用を持つ脂質を例にとり、アレルギーとは何か、今後どんなアレルギー薬が求められるのか、またそれに対してどうアプローチしているのかなど、実際の実験データを織り交ぜて説明しました。
 紹介を通して、新しいものを発見するおもしろさを伝えられたのではないかと思います。
 
塩飽 由香利  歯学研究科 歯科学専攻 口腔システム補綴学分野
講演タイトル: 骨をつくるバイオマテリアル〜臨床応用を目指して
 歯科領域では、歯周病をはじめ骨が失われる病気が沢山あります。
 再生医療として自分の骨を移植する方法がとられていますが、患者さまに大きな負担がかかります。移植に代わる方法として期待されている生体材料について研究紹介をしました。
 また、歯学研究科で行われている幅広い研究についても紹介しました。
 
柿崎 真沙子  医学系研究科 障害科学専攻 行動医学分野/公衆衛生学分野
講演タイトル: パソコンの前に座って医学研究?疫学ってなんだろう
 理系といえば試験管をふって実験をするようなイメージですが、何万という被験者さんのデータを解析しながら生活習慣との関連を分析する「疫学」という分野について、近代疫学の歴史から、研究の進め方、サプリメントとがん罹患との関連といった実際の例を交えて説明しました。
 
 
 今回のセミナーは放課後を利用して行われ、理系の2年生女子を中心に1,2年生の希望者44名が参加してくれました。それぞれの研究紹介では、研究紹介はもちろんのこと、各自の小さいころからの夢を追っていった夢年表も、それぞれの進路選択がぎゅっと詰まっていたのが好評で、時に自分と重ね合わせながら、楽しんでくれたようです。後半のパネルディスカッションでは、SAの所属が医療系に集中したことを活かし、同じ医療系でも様々な視点からのアプローチの仕方があることを伝えるために、学部ごとの大学生活や進路の違い、各学部からの医療への様々なアプローチの仕方について話をしました。高校生から「視野を広く持つことは大切だと思った。」との声も聞くことができ、とても有意義なセミナーになりました。


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