「杜の都女性研究者ハードリング支援事業」は、平成18年度より3年間事業を実施しましたが、その結果女性教員増員に向けた諸制度の創設と学内規程の改定や教員の男女共同参画意識の改革、大学運営組織への女性参画が進展するなど、多大な成果を得られました。その取り組みは、平成21年度からも本学独自の事業として発展、継続され、次の3プログラムを中心に、一層の充実した支援を目指して進めています。
平成18~20年度 | 文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成事業」および大学独自費により推進 | |
平成21年度~ | 大学独自費により継続 |
育児と研究の両立支援
女性研究者のキャリアパスにおいて最も高いハードルは、研究生活と出産・育児や介護との両立です。本プログラムでは本学男女共同参画委員会と連携し、公募による育児中の研究者への技術・事務補佐員の派遣、ベビーシッター経費の支援を行っています。
- 支援要員派遣制度
- ベビーシッター利用料補助制度
東北大学では平成13年度より大学病院内で軽度の病気の子どもに対する病後児保育施設が開設・運営されてきましたが、利用が限られていました。本プログラムでは、平成18年度より施設要員の拡充し、「星の子ルーム」として、全学の構成員が利用できるようになりました。
- 病後児保育室 星の子ルーム
- 学内保育園(川内キャンパス、星陵キャンパスに設置)
サイエンス・エンジェル制度
女子高校生や女子大学生が科学者を目指す際、身近なロールモデルが少ないことで、次世代を担う女性研究者の卵が非常に不足しています。サイエンス・エンジェル制度は、博士課程進学の女子学生支援や、研究者を志す女子学生啓発のために創設されました。東北大学の自然科学部局に在籍する女子大学院生が、出張セミナーや科学イベントなどを通し、科学の魅力や研究の楽しさをわかりやすく伝えています。
- 小中高等学校への出張セミナー
- 体験型科学イベントの企画・実施
- 東北大学オープンキャンパスにて女子高校生向けセミナーを企画・運営・実施
- 各種シンポジウムへの参加など