平成18年度文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業として「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」が採択され、この事業を推進するため、東北大学女性研究者育成支援推進室は、開設されました。

平成20年度までの3年間、自然科学系分野での女性研究者育成の促進を目的とし、女性科学者のキャリアパス形成に障害となる様々なハードルを乗り越えるための支援と諸制度の整備を行ってまいりました。この間に女性教員が0の部局は解消され、女性教員比率や新規採用教員に占める女性数は事業開始以前に比べ高くなってきております。しかしながら、理・工・農学系分野における女性教員の占める割合は平成21年3月時点で5%弱と低く、教授および准教授に占める女性比率はそれぞれ1.9%、2.7%に止まっております。この結果より、一段と進んだ行動が必要であり、女性研究者比率の格段の向上とその養成を達成することが不可欠であると認識いたしました。

本学では、平成21年度文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者養成システム改革加速」事業に理、工、農学系分野において、優れた女性教員を新規に5年間で30名採用し、その能力・職階のジャンプアップを図り、世界トップリーダーとして必要な幅広い学問領域を見渡せる「自立し、共生し、未来を育み、サイエンスを拓く杜の都女性研究者」を育成することを目的として「杜の都ジャンプアップ事業for 2013」を応募し、採択されました。

これに伴い平成21年度からは、大学独自事業としての「杜の都女性研究者ハードリング支援事業」と科学技術振興調整費事業の「杜の都ジャンプアップ事業 for 2013」の2事業を実施しすべく推進室を拡充いたしました。女性研究者育成支援推進室では、女性研究者のさらなる支援および育成を行うべく、今後も積極的に活動してまいります。皆様の一層のご協力ご支援をよろしくお願いいたします。