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SAコラム

「SAコラム」は、サイエンス・エンジェル(SA)たちが、自分の研究の様子や普段の生活などを語り、女性科学者(大学院生)としての日常を紹介することで、 多くの女子高校生(及び大学生・中学生)に“私もやってみたい”“理系っておもしろそう”と感じて頂く為に企画しました。一般の方にも科学の面白さをお伝えできれば幸いです。

vol.1 『ドラえもん』≒『MR Helper』な夜
工学研究科 バイオロボティクス専攻 瀬戸 文美

工学研究科バイオロボティクス専攻、小菅・菅原研の博士後期3年で、サイエンス・エンジェルの瀬戸文美です。バイオロボティクスというからにはバイオかロボットの研究をしているのでは?と思われると思いますが、その通り、研究室では日々、ロボットと人間との協調作業に関する研究をしています。

そんな私たちの研究室では、ほぼ毎日みんなで生協食堂に夕ご飯を食べに行きます。その帰りに購買部に寄り、雑誌を立ち読みしたり、食後のデザートを選ぶのがささやかな幸せの時間です。そうしてプリンにしようかヨーグルトにしようかそれともチョコレートにしようか、と棚を眺めていたところ、ふと『ドラえもん』と目が合ってしまったのです。『ドラえもん・タケコプターせんぷうき』、ラムネ菓子付きのいわゆる『食玩』で、お値段およそ300円。一目惚れ、ではないにせよ合った目をそらすこともできず、ついついプリンと一緒に、レジに運んでいくことに・・・。

この『ドラえもん・タケコプターせんぷうき』、単3電池1本でドラえもんの頭の上のタケコプターがくるくる回って扇風機になる!というのですが、試してみたらまさに『微風』。そもそも寒い季節になってきたので、パソコンの前に置いて観賞用、かつ時々動かして楽しむ用です。ちなみに、写真でドラえもんの隣にいるのは、2足歩行ロボット『CAM-10(1525円)』です。こっちも搭載されているモータは1つなのに、この値段の差は一体!?と、思ってしまうのは、やっぱり職業病(研究者病?)なのかもしれません。

せっかくなので私と一緒に研究をしているロボット"MR Helper"(彼の主な仕事内容は、実験の被験者であるが、あまり優秀ではない)とも記念撮影、サイズの差が歴然(1)。こうして見ると、サイズは大幅に違えども、うちのMR Helperもドラえもんに似ていると言えないこともないなぁ、と、まるで自分が芸能人に似ていると言われたときのようにニンマリしてしまうのです。

そして、こうして現実逃避をしながら、学会論文締め切り前の、研究室での夜は過ぎていくのです・・・。

(1) ちなみに、設定ではドラえもんの身長は129.3センチ。MR Helperは約160センチなので、実物で比べるとそんなにサイズに差はないはず。

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK



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